先日、念願のMac Proを入手しました。
カスタマイズ性が高く、最新OS X 10.12 MacOS Sierra をインストールできるMac Pro 2009、2010、2012 はまさに今が買い時ではないでしょうか!?
私は Mac Pro 2009 をヤフオクで落札しました。
ファームがすでに5.1になっており、最新のOSX 10.12 MacOS Sierraもインストール可能です。
グラボはGTX680と純正のGT120が付いていました。
GTX680はPCIeスロット3つ分を使う大きいもので、残りのPCIeが2つしか使えなくなります。
1つはSSDをSATA3で接続するため、PCIe – SATA3の変換に使用します。
残り1つをUSB3.0にしたいのですが、GTX680ではリカバリやハードウェアテストなど、起動時のキーコンビネーションで呼び出した機能の画面が表示されません。
表示するためには純正のグラボが必要ですが、それを装着するとUSB3.0が使えなくなります。
そこで、GTX680のROMを書き換え、起動時のキーコンビネーションで呼び出した機能が表示されるように対応しました。
準備
用意するもの
- DVD-R 1枚(予備があるとよい)
- HDD(容量は問わない)
- Gainward GeForce® GTX 680 Phantom 2GB
- 純正グラボ GT120など(念のため)
FreeDOS DVD
FreeDOS 1.2 の CDROM “legacy” installer からを「FD12LGCY.iso」ダウンロードし、DVDに焼きます。
nvflash.exe
NVIDIA NVFlash 5.163 for DOS から nvflash_5.163.zip をダウンロードし解凍します。
解答してできた以下のファイルを使います。
- CWSDPMI.EXE
- nvflash.exe
その他のバージョンは NVIDIA NVFlash からダウンロードできます。
DOS用のnvflashをダウンロードしましょう。
誤ってWindows用などを使うと下記記事のように「This program cannot be run in DOS mode.」というエラーが発生します。
freeDOS で nvflash を実行すると「This program cannot be run in DOS mode.」と表示される
mac用のgtx680 romデータ
MacRumors の EVGA announces a GTX 680 Mac Edition から gtx680mac.bin.zip をダウンロードし解凍します。
解凍された gtx680mac.bin を gtx680ma.rom に変名します。
拡張子はrom、gtx680ma部分は任意ですが、8文字以下にしましょう。
HDDの準備
HDD を FAT32 で初期化します。
FAT32ならFreeDOSで認識できます。
そして、用意した以下ファイルをHDDに保存します。
- CWSDPMI.EXE
- gtx680ma.rom
- nvflash.exe
私は「gtx680」ディレクトリを作成し、その直下に保存しました。
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gtx680/ CWSDPMI.EXE gtx680ma.rom nvflash.exe |
GTX680 の ROM 書き換え
さていよいよです。
グラボはGTX680のみ接続する
純正のグラボは外して、GTX680のみ接続します。
HDDをMac Proに装着する
準備したHDDをMac Proに装着します。SATA接続しましょう。
私の環境では外付けUSBはFreeDOSが認識しませんでした。
OSXを起動、起動ディスクにFreeDOSを指定
OSXを起動します。
起動したら作成したFreeDOSのDVDを挿入し、「システム環境設定→起動ディスク」からFreeDOSを選択して再起動します。
FreeDOSが立ち上がるまで待ちましょう。結構時間がかかります。
DOSを起動する
よくわかりませんが、以下の手順でDOSを起動できます。
「English」を選択する。
「No – Return to DOS」を選択する。
DOSが起動しました。
nvflash.exeがあるディレクトリに移動する
「c:」と入力し「enter」を押して、Cドライブに移動します。
移動したら「dir」と入力し「enter」を押して、目的のドライブに移動できたか確認します。
私の環境ではCドライブに「gtx680」ディレクトリがありました。
環境によってはDドライブなどその他のドライブの可能性があります。
「cd gtx680」と入力し「enter」を押して、「gtx680」ディレクトリに移動します。
オリジナルROMデータをバックアップする
1 |
nvflash.exe -b gtx680.rom |
上記のように入力し、実行します。オリジナルROMのバックアップが生成されます。
「dir」と入力し「gtx680.rom」が生成されていることを確認します。
深呼吸しましょう
いよいよです。失敗したら元に戻らないかもしれません。。。
自己責任でお願いします。
ROMの書き込み
下記コマンドを実行します。
1 |
nvflash.exe -5 -6 gtx680ma.rom |
1回目の「y」を入力します。
2回目の「y」を入力します。
するとファームウェアアップが開始されます。
「Update successful」と表示されれば成功です!
電源を落とし、電源を再投入して、「option」キーを押しっぱなしにします。
起動ディスク選択画面が表示されるようになりました!
やりました!!!
MacOSを立ち上げ「システム環境設定→起動ディスク」から起動ディスクをMacOSに戻しましょう。
参考
以下の記事を参考にさせていただきました。
ありがとうございます。
[…] つまさぽ(妻のサポート) GTX680 の ROM を書き換えて、起動時のキーコンビネーションで呼び出す機能の画面…http://futago-life.com/wife-support/pc-repair-resale/gtx680-rom-write-for-mac-pro-2009.html […]
うまくいったようで良かったです!