息子に将棋を教えようと思ったら、逆に自分がはまってしまいました。
学生時代は麻雀ばっかりやっていて、雀荘でバイトするぐらい大好きでしたが、今では将棋のほうが面白いと思っています!
初段を目指しましたが、そう甘くはありませんでした。
でも、1ヶ月で将棋ウォーズ2級に昇給したので、その経緯をご紹介します。
この記事の目次
棋力の推移
始め
将棋のルールは小学校のころに覚えました。
将棋ウォーズを始めたころは、唯一、矢倉囲いの形だけ知っているレベルでした。
なので、全く勝てません。勝てる気がしませんでした。
推移
これまでの推移です。
主に「10分切れ負け」ルールでやっています。
課金はしておらず、無料枠の1日3局打っています。
また、棋神機能は使っていません。
12月は10回しかやってませんが、ちょっと強い人と打つと、正直勝てる気がしませんでした。
なんせ、みなさん打つのが速いです。
当然、「10分切れ負け」は10分経過すると即負けなので、速く打つことが大前提になります。
でも私は打つのが遅いです。。。
序盤からどのように打ってよいのかわからなかったからです。
現在
現在2級です。
今では序盤で余り時間を使わないようになりました。
とはいっても、中盤以降に時間を使って、終わったときの相手の持ち時間が5分に対し、私は残り1〜2分だったりしますけど。
それでも、なんとか勝率5分を保てるくらいの棋力になりました。
ネット将棋(10分切れ負け)の対策
とにかく速く打つ
まずは、時間切れ負けしないようになりましょう。
序盤(最初の駒組み)で長考していたら、すぐに時間がなくなります。
序盤はほぼノータイムで打てるようになる必要があります。
定石を覚える
なぜ、打つのが遅いのでしょうか。
それはどの様に指して良いのかわからないからです。
定石を覚えれば、序盤にどの様に打てばよいのか分かります。
何も考えず、定石通りに駒組みを進めれば、あまり時間を使わずに中盤に入ることができます。
同じ戦法を繰り返し使う
すべての定石を覚えれば、序盤は全く時間を使わず、相手の出方に合わせてノータイムで打てるでしょう。
でも初心者には不可能な話です。
棒銀、石田流、四間飛車、中飛車。
まずは好きな戦法を1つ選び、それだけマスターしましょう。
すべての定石は覚えられなくても1つだけなら覚えられます。
詰将棋、必死問題を解き、寄せ方を覚える
序盤はノータイムで打ち、駒得で有利に進んでも、王将を詰ませることができなければ勝てません。
詰将棋、必死問題を解き、寄せ方を覚えましょう。
詰めや必死には基本的な形があります。
実践でその形に気がつくことができれば、一気に勝つことが可能です。
逆にそれに気づかずに、勝てる将棋を落とすこともあります。
とりあえず、3手詰めや必死問題の本を解くと良いです。
5手詰め以上の難しいのは、実践で出てこなかったり、気が付かなかったりすので、まずは3手詰めからがよいと思います。
勉強法
好きな戦法を決める
まずは好きな戦法を決めましょう。
なんでも良いですが、先手でも後手でも使える戦法がおすすめです。
いきなり2つの戦法の定石は覚えられないし、使いこなせないからです。
戦法の決め方
いろんな戦法について広く浅く書いてある本などを参考にして、好きな戦法を決めましょう。
以下、おすすめの本をご紹介します。
すでに戦法が決まっている場合は、読まなくてもよいと思います。
羽生善治のこども将棋 序盤の指し方 入門
子供のために買いました。
居飛車、振り飛車、幅広く一通りの駒の進め方が書いてあるので、戦法を決めるのに役立ちます。
漢字にはふりがなが付いているので、子供でも読めます。
が、駒の進め方が「■3六歩、□7四歩」という感じで書いてあるので、小学1年生には読み進むのが難しいかもしれません。
絵は多めなので、駒の進む流れはわからなくても、囲いや攻めの形は覚えることができると思います。
ハチワンダイバー
表のプロとは違う、賭け将棋をなりわいとする「真剣師」の青年・菅田。アマ最強を自負する彼を倒したのは、秋葉原の女真剣師だった! テンション無限大! 81マスの宇宙を舞台に繰り広げられる破天荒将棋バトル、ここに開幕っ!!!
将棋監修は鈴木大介九段です!
個性的なキャラと戦法が出てきます。
ハチワンダイバーに出てきた好きなキャラが使う戦法を選んでもよいと思います。
右角が好きなら右四間飛車とか。
ただ、ハチワンシステムは、定石本が無いので習得は難しいと思います。
将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編
居飛車党と振り飛車党の壮絶なる戦いの歴史が分かります。
時代の流れとともに居飛車・振り飛車の戦法が出てきますので、戦法を決めるのに役立ちます。
読んでいて結構面白かったです。
まるで戦国時代の大河ドラマを見ているような感覚でした。
定石を覚える
戦法を決めたら次は定石を覚えます。
私はゴキゲン中飛車を選びました。
本当は石田流がカッコよくて使いたかったのですが、先手番でしか使えないことと、定石本を読みましたが今ひとつ理解できなかったこともあり、後手番でも使えるゴキゲン中飛車にしました。
完璧に定石を覚えたわけではありませんが、目指すべき形が何となく分かるので、序盤に時間を使わないようになりました。
ひと目の中飛車
中飛車のおすすめの本はこれです。
次の一手形式で、後手番は4手目から、先手番は1手目から、対居飛車の定石が丁寧に解説されています。
この本はプレミア化して中古でも破格の値段になっていますが、Kindleなら格安で購入できます。
今でも何度も読み返しています。
実践でも「これは本に出てきた展開と同じだ!」ということがしばしばあります。
Kindleで立ち読みが可能なので、ぜひ一度チェックしてみてください。
「ひと目の〜」シリーズは、数十問立ち読みできるものが多いので、一通り立ち読みしてみるとよいと思います。
寄せ方を覚える
次は寄せ方を覚えましょう。
定石を覚えたおかげで、序盤は有利に進められることも増えてきました。
しかし、寄せ方がわからず、詰みがあることに気づかないで負けて悔しい思いをしたことが何度もあります。
序盤を優位に進めることができたときに、しっかり寄せきれるように、寄せ方を覚えましょう。
ひと目の寄せ
寄せのおすすめ本も「ひと目の〜」シリーズです。
「詰み」だけでなく、「必至」、「受け」についても書いてあるところが良いです。
寄せは「詰めろ」→「必至」→「詰み」の順番なので、「必至」の基本的な考え方や形が理解できてよかったです。
こちらもKindleでたくさんの問題を試し読みできます。
おわりに
以上で、私の場合は2級に昇級できました。
とにかく、序盤に時間を使わず、中盤以降に時間を使い、終盤で「詰み」や「必至」が見えたら焦らず寄せきることが大事だと思います。
今は初段(の前に1級)を目指して頑張っています。
「ひと目の中飛車」は未だに読み込んでいますし、そのほかにも
- 将棋ソフトを使って1日3局の将棋を振り返る。
- 2分切れ負けで序盤にノータイムで打つ練習をする。
- 対振り飛車の定石本を読む。
などに取り組んでいます。
時間があるときに記事にしたいと思います。